橘画廊

たいていのビジネスでは、市場を調査し、すでにある需要に合わせて商品を提供しています。しかしギャラリーの場合、それとは反対に、ギャラリストが将来性を見込んだアーティストの作品を世に送り出し、その価値を認めてもらおうと努力しています。重要なのは、予想外の作品を目にしたときの思いがけない楽しさです。橘画廊はそうした「予測できないものとの出合い」を演出しようと、2011年に発足しました。10年後に何を作っているか見通せる作家ではなく、10年後にどのような作品を生み出すのか予想できない作家を扱っています。鑑賞者にいつも驚きを与えることは難しいのですが、若いギャラリーの特権で失敗を恐れない挑戦を続けています。